2012年01月25日

貿易収支が31年ぶりに赤字に転落

昨日発表された、2011年通期の日本の貿易収支が2兆4927億円赤字に。
これは実に31年ぶりだそうで、このニュースは海外を飛び回っています。

ウォールストリートジャーナルでは、1面に「日本の輸出大国時代の終焉」と
特集を組んで記事を掲載しているそうです。

また、ここ最近は円買いが進んでいたわけですが、FOMC前のポジション整理と
一緒になって、かなり勢いがついた格好で、円が売られています。今日も。


ただし、注目してもらいたいのは、こちらのグラフです。
→→→ 経常収支の推移(時事通信より)

これは2011年上期までのデータしか出ていないのですが、
見ていただくとわかるように、経常収支の主なものは、今や所得収支です。


もともと円がここまで強く買われている理由は、
日本が安定して、経常収支が黒字であり続けていて、
継続して、日本にお金が入ってきているからです。

経常収支黒字分の、日本に入ってくる外貨は、
日本の円に変えられるわけですから、黒字分は、
円買いの理由になっているわけです。

例えば、2010年は経常収支の黒字は、減ってきたとはいえ、
約16兆円もありましたし、この分、外貨売りの円買いになっています。


ということで、例え2011年が通期で貿易赤字が2兆円でも3兆円でも
経常収支が黒字であることに変わりはないわけで、昨日今日の
動きにように、急激に円安に進むのは、ちょっと行き過ぎだと思います。


ただし、気になる点も実はあります。

あんまり外人さんも気づいていないのかもしれませんが、
去年の政府による為替介入の合計はいくらだったか、
みなさん知ってますか?

これは朝倉さんの本に書いてあったのですが、
なんと、ちょうど16兆円くらいになるそうです。

つまり、為替介入で16兆円分の円を売って、外貨を買っているわけです。

この数字はちょうど経常収支の黒字分ですから、
実は、昨年の為替介入によって、円買い理由の、
経常収支黒字分は、相殺されてしまっているんです。


ぼくがいずれ円が本格的に売られる展開になる、
と書いているのには、こういう理由もあります。

まだ、もう少し先になると思いますが。

posted by FX豪ドルマニア at 13:22| Comment(2) | 為替ニュース解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月15日

S&Pによる、フランスの格下げについて

S&Pよりフランスの長期国債格下げが発表されました。

フランス「AAA」格付け1段階下げ、ドイツは維持−米S&P発表
(ブルームバーグ)


今回の格下げについては、昨年から既に言われていたことなので、
それほど影響は出ていません。

格下げがあって当然の状況だったからです。


朝倉さんの本にも詳しく書いてあったので、
引用させていただきながら説明してみます。


よく話が出るCDSですが、フランス場合、
去年の11月の段階で数値が2.07%になっていますので、
市場は10%程度の確率でフランスが国家破綻に陥るとみています。

昔から『市場のことは市場に聞け』、とよく言われますが、
実際のマーケットは、実にいろいろな情報を織り込んでいますので、
現実の実態に近いのは、おそらくCDSの数値でしょう。

実際に、CDSの数値から見た格付けを行っている会社があります。
それは、ムーディーズの子会社ムーディーズアナリティクス。

ここではフランスなど、トリプルAを維持するどころか、
とうの昔から、トリプルBの格付けで評価されています。


今後は、この格下げの影響を注目してみていく必要があります。

フランスを含めた国債の利回りには特に注目でしょう。

また、欧州の国債を大量に保有している金融機関にも注目です。
保有している金額が大きいので、国債価格が下落すると、
金融機関の評価損が膨らみます。

まあ、国債は時価での評価をしなくてもいいように、
特別措置があるかもしれませんが・・・


もし、国債の売りが加速した場合、さらなるユーロの下落が考えられますが、
現在の状況が大きく転換するポイントがあるとすれば、その売られた国債を、
ECBが大量に買い付けて支える宣言をする時でしょう。

副作用としてインフレが強くなりますが、
そんなことを言ってられない状況ですので。

ドイツの決断次第です。

posted by FX豪ドルマニア at 02:06| Comment(0) | マーケットの見通し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月10日

年初相場から読み取る2012年の見通し

2012年がいよいよスタート!1月2日の為替相場では、
インターバンク市場でユーロが98円台まで下落

凄い動きから始まったな〜と思ってみていましたが、
今日1月9日にはユーロは97円台前半まで下落しています。

2011年の年末にはもう十分利益を出しているトレーダーは、
無理をしませんので、ポジションを閉じているファンド関係が
多かったのですが、年が明けたので新規にポジションを取り始め、
それがユーロ売りだったわけです。

年末ギリギリにユーロが急に下げたので、
ぼくはビビって様子見でした。見事に儲け損ねました・・・


さて、それ以上に気になったのが、原油の急騰でした。

メールマガジンにも書いたのですが、最近のイラン情勢について、
明らかに勉強不足でよくわかっていなかったのです。

お正月に実家に帰る新幹線の中で読んだ、朝倉さんの新刊、
もうこれは世界大恐慌 超インフレの時代にこう備えよ!
を読んでいたら、一番最初のページがイラン情勢で、
かなり動いてきたことが書いてあって、これは要注目だなと思ってはいたんですが、
こんなにすぐ動いちゃったので、対応できず。

これまたもったいないチャンスロスでした・・・


振り返ってみると、年が明けてここまでのところ、

『商品市場の急上昇、ユーロの下落、株のやや上昇』

となりますので、やはりマーケットは今年はインフレに
注目している
ことがわかります。

結局、現在のユーロ問題にしても、景気悪化の状況にしても、
いったん解決するためには、通貨の供給量を増やすことしか、
方法が無い
のだと思います。

危機を脱するために通貨発行を増やし、
その結果、インフレが止まらなくなってしまう、
そういう展開になるとマーケットは見ているようです。


ユーロ問題は、例えばECBが危機に陥っているギリシャ、
スペイン、イタリアに加えて、フランスなどの国債を、
売られる分があるなら、とにかく全部買い取ります、という
究極の方針を打ち出せば、急激に戻す展開になると思います。

ただ、その結果待ち受けるのは、止まらないインフレでしょう。

豪ドルがあまり下がらないのは、
そのあたりのインフレが豪ドルにはプラスに作用するからです。


金や原油を買っていくのは、今年も良さそうです。

posted by FX豪ドルマニア at 00:54| Comment(0) | マーケットの見通し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。